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カメラと平凡な日常と

IHAGEE EXAというカメラ②ファインダー周り

さて日曜日の今日は一昨日の続きで、EXAについて書きます。今回はファインダー周りを見て行きましょう。

EXA本来の姿はこちらです。EXAKTA用のメーターつきファインダーを取り外し、ウェストレベルファインダーを取り付けたところ。

上カバーを開いたところ。

 

上のルーペを覗いて撮影します。

前回はレンズを外していたので上下逆像でしたが、実際の撮影では左右逆像ですね。どちらにしても合わせにくい…見え方自体は悪くありません。まあ、遮るものがないわけで。

 

このようなファインダーも入手していました。拡大レンズになっており、ルーペで覗くよりは見やすくなっています。(本当の用途が実はよくわからないのですが…)

十字の指標つきスクリーンがついていました。(スクリーンは交換可能)

 

さて、ここからはメーターつきアイレベルファインダーの「travemat」を見ていきましょう。

 

この時代(1960年代)にしてTTL測光ですから、かなり先進的でした。露出計つきと言っても、ボディと連動しているわけではなくASA(ISO)感度を設定し、ファインダー内の針が適切な位置に来るようにツマミを合わせたら、ダイヤル上の数値を読み、シャッター速度と絞り値をカメラ側で合わせる必要があります。単体露出計を使うのと大して手間は変わりません。

 

元々は水銀電池を使用したのだと思いますが、現在は使用不可なので代替電池PX-13やPX625などを使用します。写真の電池はKodak製ですがすでに電池切れのようです。

上記2種のファインダーより見え方は今ひとつ。画面左にあるのが露出を合わせるためのメーターです。EXA/EXAKTAは本格的なシステムカメラだったのでフォーカススクリーンも交換できたりするんですが、↓下のような資料によるとメーターの値が変わってしまうため本品に限ってはスクリーンは交換できないらしい。

 

EXAではシャッター速度があまり選べないのでこのような露出計は(正確だったとしても)あまり意味がありません。1/150秒までしかないので日中の屋外では絞り最大、さらにNDフィルター装着、みたいな感じだったのを覚えています。

 

検索すると情報は結構出てきます。↑真ん中のあたりにスクリーン交換不可の件が書いてありますね。

 

 

というわけでEXAご紹介の記事は一旦終了します。このカメラを含め、35mm判のフィルムカメラを使うことはほとんどないので作例をお見せすることはできませんが、エキザクタマウントのレンズはアダプターを介してα7IIなどで使用することができます。いずれレンズの方をご紹介することがあるかもしれません。