昨日書いた予告編では主に外観をご覧いただきました。なかなかに癖のあるカメラなので、少しずつ見ていきたいと思います。(今回はiPhone13による撮影です)
EXAや上位機種のEXAKTAが普通のカメラと最も異なる部分、それはシャッターです。
右手の軍艦部にシャッターボタンはなく、左手側の前面にある。ボタンには半円形のカバーが備わるが、これは誤操作を防ぐためのもの。
なかなかの細かい配慮ですね。
さらに、なんとレンズ側にもボタンが。
レンズ側のボタンを押すとそのまま本体前面のシャッターボタンを押すようになっている。
このレンズはCarl Zeiss Jena Flektogon25mmF4。m42マウントの方が有名だがこれはエキザクタマウント。
レンズのボタンについているギザギザの部分は、自動絞り/実絞りの切り替え用で、自動にするとシャッターを押した時に絞りが絞り込まれる仕掛けになっている。昔の一眼レフはファインダー像が暗いので、開放でピントを合わせてから絞り込むという、マニュアルの一眼レフにはよくある機構でした。EXAKTAマウントではレンズ側でそれを行うという、シンプルながら合理的な方式です。
自動絞りの状態。
ギザギザを回しながら押し込むと実絞りの状態になる。
フィルムを巻き上げると、同時にシャッターがチャージされる。ミラー兼シャッターという独特の構造、かつ巻き上げはレバーではなく丸いツマミなので、巻き上げには少し指の力が要る。
マウント内部を見たところ。ミラーが見えます。
アイレベルファインダーを外すと上から被写体を見ることができます。EXAは元々ウエストレベル式ファインダーだったのですが、上位機種EXAKTA用のファインダーがそのまま取り付け可能なのです。上位機種EXAKTAは高級なシステムカメラだったので、姉妹機種のEXAにも多くの周辺機器が共通で使えました。
スクリーンを外してあるので素通し。ウエストレベルは上下逆像になります。
シャッターを切るとミラーが跳ね上がり、ファインダーはブラックアウト。上位機種エキザクタは布幕シャッターですが、ファインダーのブラックアウトは同様。クイックリターンミラーはまだない時代の製品です。
ミラーが跳ね上がる時に一瞬できる隙間を使ったシャッター。メタルセクター方式というらしい。構造上シャッター速度を上げられないので、最高速度は1/150です。シャッター音はポコっと言うかと思ったら、意外に精悍な感じのカシャッという音がします。
さて今回のシャッター編はこれぐらいにしまして、次回はファインダー周りを見ることにします。
ようやく週末、疲れました…帰りにいつものAcoopに寄って、週末スペシャルなお酒とつまみを買いました。
四日市市にある造り酒屋「石川酒造」の地酒「噴井(ふきい)」が売っていました。青いガラス瓶が綺麗。
塩辛と迷った挙句、いか明太にしました。酒はやや甘口でコクがある感じ。
では良い週末をお過ごしください。