しもた屋ANNEX

カメラと平凡な日常と

高齢化社会を憂えない日はない

夕方のニュースを見ていたら、京都でタクシーが暴走、反対車線を逆走し、数台の車が巻き込まれて現場は一時騒然となったという。詳しい原因などは調査中だというが、現場は二条城付近のよく知っている場所だけに非常に恐ろしく感じた。タクシーの運転手が何故?と思ったが、案の定ドライバーは70歳台の高齢者であるらしい。本当に高齢者の、高齢であることが原因の事故が多すぎると感じる。



事件や事故に限らず、自分の周りも高齢者だらけ。まあ家の近所は田舎の集落で農家も多いから爺さんたちが多いのは当たり前なのだが、問題は職場、あるいは私が属している業界。最近までは60歳が定年で、それを超えて働く人はいなかった(パートタイムで続ける人はいたが)。今は私などまだ若手じゃん?と冗談じゃなく思えるほど、60代の人がゴロゴロいるのである。



この問題の原因は明らかで、それは年金制度の改悪だ。60で定年退職しても、65まで年金が貰えない。幾ばくかの退職金をもらっても、年金をもらえる歳までに生活費で消えてしまうのが現状だ。

我が家は妻の実家に住んでいて住宅ローンなどもないので、来年60で(定年は年々延長されているが)「早期」退職しても何とかやっていけると思う。しかし自分で家を建てたりマンションを購入した人などはまだまだローンが残っているだろうし、子供の養育費や教育費がこれからかかる人も多いのだろう。定年で退職したくてもできないのが現状であるようだ。

 



まあ、そういう人たちも表向きは「退職して家にいたらボケる、退屈で老け込んでしまうから」などとのたまうのだが、それはダメでしょ?と言いたい。自分のボケ防止のために仕事はあるんじゃない。年寄りがそうやって頑張っていたら若い人の仕事がますますなくなってしまうし、ベテランならではの熟練とかはあるにせよ、高齢化は明らかに業界、社会にとってマイナスになっているはずなのである。まあこれは個々の労働者が悪いのではなく社会の構造、ひいては政治が悪いということになるのでしょうけど。

 


いらすとやさんにこの手のイラストがたくさんあるのも現代の社会問題を物語る…

 

今となっては信じられないが、我々が子供だった昭和時代には55歳が定年というところも珍しくなかった。その頃に今と同じこと(年金支給年齢の引き上げ)が起こって60歳定年が一般的になったのだと記憶している。

サザエさんの父親である磯野波平も、あんなハゲチャビンだけど昔のサラリーマンなので、漫画の中ではまだ50代前半なんだよね…確かにカツヲやワカメはまだ小学生なわけで。

 


ウンザリしますね…

 

 

話が逸れたが、連日のように老人が逆走やアクセル踏み間違えなどの老害による事故を起こす。老齢の政治家がセクハラ・パワハラなどの事案を起こす。まったく恥ずかしいったらありゃしない。

これというのも全て、少子高齢化のせいなのだが、わかっていたことなのに碌な手を打たなかった政府の責は重い。これからの若い人は本当に気の毒…というか、そのうち怒った若者による「老人狩り」みたいなことがきっと起こるような気がして恐ろしい。

 

柄にもなく論じてしまったが、何も高齢者がみんな悪であるというつもりは全くないのです。私は知識もなければ文章力もないのでちっとも伝わらないと思うけど、老人が社会に迷惑をかけながらも危険な職業等に就かなければならない現状が異常だと言っている。まもなく自分も60代になってしまうが、願わくば無理して働かなくとも安寧な老後を過ごせて、老害で人に迷惑をかけるようなことがないようにしたいものだとつくづく思います。

 

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今回もいらすとやさんばっかりですみません…

写真なしでは寂しいので夕飯のビールを。(痛風が怖いので毎日は飲んでいません)

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麻婆茄子。

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先週のうどんで使用した野菜をサラダで使い切りました。

 

ともあれ明日は金曜日、なんとか週末がやってきそうです。あと一日頑張るぞ!

また明日😄