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カメラと平凡な日常と

キリン ハートランドビール

仕事が忙しくて気分が塞ぎがち。帰宅してから寝るまでの時間もあまりないので、こんなことで今後も毎日ブログ更新なんて続けて行けるのだろうか?と不安になる。しかしブログを続けることが苦痛あるいは義務みたいになってしまっては元も子もない、忙中閑ありといいますが、1日暮らしていれば何か書くべきこともあるだろう。と、あまり構えずに気楽に書いていこうと思います。

まるで輸入ビールのようですが歴とした日本生まれのキリン製。ビンがおしゃれ。飾っておきたいぐらいの美しい意匠ですが、これでも一般的なビール同様のリターナル瓶(酒屋に持っていくと五円戻ってくる)なのです。

 

さて今日は酒を買って帰らなくてはならなかったのでスーパーに寄りました。ついでに何かつまみになるものとかを買って生活に彩りを、と店内をぐるぐる歩き回った。ふとビール売り場を見て、表題のビール「ハートランド」があったので懐かしくなって、予定外だが買って帰った。

おかずはイカの炒め物、ねぎソース和え。香ばしい麦芽の香りが料理に合いますね〜

ハートランドビール。私が東京で大学生だった頃に発売されたと記憶している。調べたら1986年発売、私が21歳の時だから年代が符合する。

 

あの頃、お金はなかったが酒は飲みたくて、居酒屋などには普段は行かず、自分か友達のアパートで買ってきた酒を飲み明かすというのが常だった。今のようにスーパーやコンビニでは酒は買えず、酒は酒屋で、定価で買うものでした。ビールはというと、大瓶いくら、中瓶いくらと定価があって、どこのビールもそれほど味に差がないものだと思っていた。

また缶ビールは今で言う「コスパ」が悪かったので基本的に瓶ビールを買っていました。そこに起こったのが麦芽100%を売りとする、いわゆるプレミアムビールの流行でした。今回のハートランドをはじめ、各社からちょっと贅沢なビールが発売されたのです。サントリー・モルツが発売されたのもこの頃。

 

ハートランドは瓶がオシャレだし大きさも従来の大びん633mlとは形状からして異なる500ml。初めは輸入ビールだと勘違いするほどでした(今もそう思われているのかも)。栓抜きも最近は使うことが少なくなりました。これは若い頃に衝動買いした「ゴールドラビット」今でも売っているようです。鋳物なので重くて頑丈、すごく小さい力で開けられる優れもの。写真には映っていませんが、紺色のふさがついていました。

 

飲んでみると、そうそうこの味!明らかに普通のビールとは違う、濃いけれど軽やかな味。香ばしい風味と甘みを感じます。やっぱり当時おいしい!と思った記憶は間違っていなかったんだなあ。

 

私が大学生だったほんの少しの間に麦芽100%ビールが流行し、まもなくアサヒからスーパードライが登場。アルコール度数が少し高いことからお得感?もあり、若者中心にたちまちのうちに大ヒット商品となりました。「ドライ戦争」なんていう言葉もできたぐらいドライビールがブームになりました。またブームの真っ最中に、漫画「美味しんぼ」でドライビールの味を「舌にスプーンを押し当て」ることに例えて、「味がしない」というような意味で厳しくこき下ろしていたことも記憶しているのですが、その後ブームも穏やかに収束していったように思います。漫画の影響があったのかはわかりませんが、ちょうどプレミアムビールが台頭してきた頃でもあるのでしょう。(美味しんぼビッグコミックスピリッツで人気の漫画でしたが、主張が偏っているという方もいらっしゃるようなので、まあお気になさらず…)

喉が渇いている時など、濃い味のビールよりスーパードライが飲みたい時も私はありますけどね。また最近では発泡酒を経て「第3のビール」など、ますます選択肢が増えました。まあビールに限らず、あまり原理主義みたいになりすぎないほうが人生楽しいと、爺は思います。