JR奈良駅から東大寺へと向かう大通り沿いにある洒落たカフェです。入ったことはありませんが真っ赤なフィアット500(チンクェチェント)が最高にカッコよかった。最近訪れていないけどまだあるだろうか。
また月曜日になってしまった。仕事に行かなくてはならない。くそぅ、何で仕事なんか行かにゃならんのだ。もう定年まであとちょっとなんだからもういいだろう?と思って一昨年辞めるってところまで行ったんだけど、周囲から説得される形で昨年復帰した話は何度かにわたって書きました。年金を受け取れるのが65歳になってから、年寄りがいつまでも働くのが当たり前みたいになっている。私だって好きな仕事なら身体が動くうちは何歳になってもやるだろうけど、若かった自分は深く考えずに就職先を決めてしまい、やってみたら全然自分に合わず、すぐに後悔したんだけど昔は今みたいに簡単に転職とかするものではなかったから、そのままずるずると続けているうちにもうこんな歳になってしまった。仕事が辛い、仕事が嫌い、と三十数年間毎日思い続けて、一昨年とうとう限界が来てしまったのね。
それまでメンタルとフィジカル両面で色々な医院に通ったことはあったのだけど、今回は心療内科だのメンタルクリニックなんていう生やさしいことを言ってる状態ではなかったので、正真正銘の精神科を受診したのであった。この時の経験は今後の自分にとっての糧となるだろう、と思うのですがその話はまたいつか。
ビバップの巨人チャーリー・パーカーみたいにあちこちに火ィつけて回ってカマリロ州立精神病院に入れられた、とかではない、むしろそれならカッコいいぐらいだが。要するに何もかもが嫌になってしまったのね。一応完治したので今は仕事に戻っているわけだけど、やっぱり嫌いなものは嫌いなままだった。
おっと、今日はそういった話ではなく、カメラについてでした。
iMacを買い、Amazonフォトも少しずつ使い方がわかってきた(結構使いにくいこともわかってきた)ので、先週ここで書いたカメラで撮った昔の写真をご紹介致そうと思った次第です。
毘盧遮那仏(いわゆる奈良の大仏 国宝)奈良時代の作というだけで痺れる。
PENTAX K200D。当時(2012年ごろ)メインで使っていました。その頃は休日になるとよく一人で、ゲストハウス泊や車中泊でお金を節約しながら主に京都や奈良などに出かけていました。以前書いていたブログを始めたのもこの頃。
京都と奈良はセットで語られることが多いですね。小学校の修学旅行も京都・奈良だったし。でも個人で毎週通うようになると、その二つの都は全然違う。京都はご存知の通りの煌びやかな都。今年の大河ドラマは紫式部が生きた京が舞台ですね。今年は平安京がブームになるでしょうね。
東大寺金堂(大仏殿 国宝) 江戸時代に再建されたものだが、それでも国宝だという。
一方の奈良は、京都とは比較にならない「田舎」です。私が住んでいるのは三重県ですが、その田舎度において三重と奈良はそう違わない。のちに次女が奈良の大学に行くことになり、そこで暮らしている様子も見ていたからよくわかる。ただし三重なんかと決定的に違うのは、かつての都というその歴史、文化の底知れぬ深さ。そして、遷都によって棄てられた都という意味で、大袈裟にいうとアンコール・ワットとかタイのアユタヤ王朝のように、遺跡としての佇まいを備えている点だと思う。(そんなに語れるほど歴史に詳しくないけど)
虚空蔵菩薩坐像(国宝)東大寺大仏殿は写真撮影OK。まさに極楽である。
京都と奈良の都会度(田舎度)の違いを端的に表しているのが、宿泊代と駐車料金の違い。京都で宿泊しようと思うと、ホテル代を節約してゲストハウスに泊まったとしても、パーキングが高い。都心の四条とかではとても無理で、旅行者の味方である24時間まで定額のパーキングがそもそも少なく、あっても一日1600円以上で、せっかく宿泊を安く上げても結局高くついてしまう。
その点、奈良は田舎なので駅前であっても24時間で上限700円〜と安い。私が車中泊するとき愛用していたのはJR奈良駅すぐそばのタイムズだった。ここはJRの高架下であるため雨が降っても平気、駅前だから近くにコンビニや食堂、ドラッグストアなど何でもあり、入り口付近に交番があるからセキュリティも完璧。一台一台のスペースが広いので、自転車も横に停めておける。東大寺など中心部まではちょっと遠いけど、何ならバスに乗ってもいい。京都のバスみたいに激混みということもないし途中には国立博物館をはじめ、見どころが満載。奈良観光の拠点として最適、だったのです。もちろん家族と泊まるときはちゃんとしたホテルに泊まりましたが、ホテルがまた割安で心地よかったのでした。(三条通のホテルフジタがなくなったのが惜しいです。)
広目天 戒壇院のものが有名なせいか、ウェブ上には驚くほど情報が少ない。あの超スーパー有名な大仏殿の一角にある巨像であるというのにどういうことか。
ちょっと、というかかなり話が逸れてしまいましたね。こんな感じで京都、奈良をはじめ長浜とか下呂、高山などあの頃は色々なところへ「プチひとり旅」に出かけたものでした。写真撮影、ブログ作成というのもあったけど、こんな自由な旅行に行くための口実のような側面もあったのかな。今思えば。