しもた屋ANNEX

カメラと平凡な日常と

今更ながらSHIFTCAM SNAPGRIPを購入

スマートフォンで何らかの撮影を行う時、困るのはその操作性。元々写真撮影のために設計されたカメラとは違ってスマホはホールドが悪く、特に片手での撮影にはやりにくさを感じていたのね。特に私は指が短いうえに不器用なので片手で何か作業しながらもう一方の手でスマホを保持し、かつ余った指でシャッターを押すなんて無理ゲーに近い。そこで何かないかと探して、たまたま目にしたこの商品に興味を持ったので購入しました。結果、良い点も悪い点もあると思いまして、取り上げる次第です。

 

パッケージを含め、多くのクラウドファンディング発祥の製品と同様の先進的なイメージ。こういうのに相変わらず弱いのである。

高級感こそないが、無駄のないデザインが好印象。

 

ガジェット好きの心を掴むガジェット感。わかりますね?

 

この商品が発売されたのはもう一年ぐらい前で今更ではあるのですが、特にiPhoneの MagSafeという機能を活かしたところが当時は新しく、またスマートなツールとしての存在感もあってなかなか好評だったようだ。iPhoneをデジカメとして使うことに特化したこの機材、実際どうなのでしょう?

 

良い点

スマートフォンをバネで挟み込むように装着してグリップとシャッターボタンがついている機器は前からあると思う。私的にこのSNAPGRIPが優れていると思う最大のポイントは、MagSafeによって磁石の力で装着、かつ充電までできる点。しかも本体の充電はUSB-Cタイプなので私のiPhone13でも不便なLightningケーブルが不要になるという点なのである。新しいiPhoneならここは関係ないですけどね。まあモバイルバッテリーとしては容量が少ないし充電の速度も速くはないのですが、iPhoneの充電が満タンであり、加えてこのSNAPGRIPがあれば一日持ち出す程度なら不安なく使えそう。あとはデザインが良い、モノとしての質感が良く持ってて嬉しい、スタンドにもなる、私は単体で購入したけど、フルセットだと三脚や自撮り棒、LEDライトやセミハードケースもついててトータルでの完成度が高い。まあそんなところ。(フルセットは2万円超え)

 

良くないかもしれない点

発売当時は良かったのだろうけど、今ではより安価な模倣品がたくさんあるので割高感は否めない。モバイルバッテリー機能があるとはいえ、ちょっと高かったかな。(私はヨドバシドットコムで11,000円あまりで購入)

 

iPhone13ですがMagSafe対応の磁石入りカバーも買い、その上から装着。見た目の統一感はなかなか良い。

 

一方、そんなにいいか?というのが操作性。まず、 MagSafeの装着ですが外れやすいです。各記事にはちょっと振り回したぐらいでは外れない旨が書いてあるけど、振り回すのは大丈夫かもしれないが、スマホ側に少し力が加わると簡単に外れる。ポケットに入れるには少し大きいけど、仮に入れたとすると出す時に絶対外れる。人混みで片手で持ち歩いたとして、何かに当たったらスマホはあえなく落下、紛失というのが目に見える。ゴチャゴチャのバッグの中でもたぶん外れる。現実的にはスマホと本品を別々にして持ち歩き、使う時だけ装着することになるだろう。付けっぱなしで運用しようと思ったけどそれは無理だとわかってしまい、実はちょっとがっかり…😞

 

スタンドにもなる。バッテリー部分が重いので安定感はまあまあ、だが前後方向の角度が変えられないしそもそもここまでのスタンドって必要か?という。何かに立てかけておけばいい話だし。

 

別々に持ち運ぶのであればもっと使いやすいスタンドもあるだろう。あくまで副産物ですね。

 

左手で片手撮影する場合は、iPhone本体のボリュームボタンを使う方が現実的かも。(画面のボタンを押すよりは、という意味で)それでも片手だとやりにくい。

 

新しいモノに欠点は付き物だしカッコいいからいいか、というのもあるけど、絶賛している各種レビュー記事はちょっと提灯、というかベタ褒め過ぎません?という印象です。(あくまで個人的な意見)

 

まあ多分中国製であろう安い模倣品は使ったことがないので、比べたらこちらの方が断然良いのかもしれないし、そもそも模倣品を使うことがケチ臭い感じもするから長期的にはこれを買って良かったのだと思う。この製品に限らず、 MagSafeというiPhone独自の機能にはまだまだ利用価値があると思うので、これに懲りず、こういった製品はどしどし出していただきたいと思います。いや、ほんとに。