しもた屋ANNEX

カメラと平凡な日常と

PENTAX17発売に寄せて その3

先日の「その2」から日が開いてしまいましたが今回が最終回。

まずは前回の訂正です。ヤシカエレクトロ35GXとオリンパストリップ35の「幅が同じ」と書きましたが、見れば見るほど同じには見えないので比べてみました。

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全然違うじゃないの。

 

スペック上はどちらも同じ123mmですが、定規と並べてみると、

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底辺の長さは確かにそれぐらい。

この定規は机の中から今発掘されたもので懐かしい日産ブルーバード!

 

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ところがトリップの方は明らかにそれより小さい。123mmということは、ヤシカが「突起含まず」のサイズということかな。トリップは確かに、三角環を通すところ(耳って言うんだっけ?)の分も含めるとそれぐらいになりそう。

 

さて、本題のオリンパス35DCです。

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前に書いたように、新発売のPENTAX17とサイズ感とかレンズの焦点距離、露出オートであることなどがちょっと似ているかな?と取り出してみた一台です。

 

昔のブログに書いたことがあるような気がするけど、誰も覚えていないだろうからいいだろう。DCとは「デラックスコンパクト」の略で、どこがデラックスかと言うとまずレンズがF.ZUIKO開放F1,7という大口径レンズであること。後の有象無象のプラカメでは考えられません。これだけでもデラックスでしょ?さらに、露出は電池式の完全オート。今どきフイルムカメラを使うような人は露出もマニュアルでできる方が嬉しいでしょうけど、当時は何もかも自動でただ押すだけ便利、の方が高級だったのですよ。車のオートマチックも昔はマニュアルより高かったみたいな。でも逆光の時はこのBLCというボタンを押すと+1.5段の露出補正もできるという、なかなか本格派でもあります。

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フイルムカウンターの左にある窓は、フラッシュのガイドナンバーを合わせる指標。フラッシュは当然後付けですが、ガイドナンバーを合わせるだけで自動で光量を調節してくれるフラッシュマチックを搭載しています(世界初らしい)。実はこれが一番デラックスな点かもしれませんね。

 

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自動露出オンリーなので、BLCボタン以外には何の操作もできません(フイルム感度は変えられるが)。なんだか、昔あったホンダのCB750エアラ(オートマチックのナナハンという異色のオートバイ)みたいな、当時としての贅沢を感じませんか?まあ、今時はマニュアル操作もできた方が楽しいでしょうけど…

おっと、書き忘れたけど立派にレンジファインダーを備えています。トリップ35はゾーンフォーカス(目測式)なので、PENTAX17にはそちらの方が似ている?のですが。

 

久しく使っていないので実写できるかは何とも、ですが空シャッターを切る限りではちゃんと速度や絞りの開きも適切なように見えます。またシャッター音が独特なんですよ。プシュ、っていう。

 

ちゃんと写るのかぜひ試したいところですが、何しろフイルムの値段がなぁ…

昔、安かった頃を知ってるだけに。そういう意味では、若い人の方がフイルム代をあまり気にしないのかもしれませんね。

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ということで3回にわたって書いてみましたPENTAX17リスペクト企画でしたが、発売日が今月12日に迫ってまいりました。予約した方は是非レビューをよろしくお願いします😊

ではまた!