しもた屋ANNEX

カメラと平凡な日常と

PENTAX AUTO110の話

ただ今、少し早いけど終活中でありまして。長年集めたカメラ、と言っても高級品は1つもないのですが、をフリマサイトなどで整理しているところです。何しろ最盛期には、カメラをどかさないと布団が敷けないような状態でして。おかげさまで今ではベッドも置けて、床面積もだいぶ広くなってきました。

それで今回は、カメラの整理をしている時に懐かしいものが出てきたのでご紹介しようと、こういう訳です。

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PENTAX AUTO110。スーパーではない元祖の方です。1979年発売だそう。

私はフイルム時代から色んなカメラを使ってきたのですが、昨今のフイルム及び現像代の高騰、何とかこの文化を残したいと思ってはいるものの、何しろフイルム代だけでも昔の(と言ってもほんの10年ぐらい前の)10倍以上しますからね・・・もはやブルジョワの趣味となってしまいました。

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買った時のことはもう覚えていないのですが、フラッシュも一緒に買ったようです。

110フイルム(いわゆるポケットカメラ用)自体がもう入手が難しいこともあり、撮影できるのかは不明ですが、新しい電池を入れたらファインダー内の簡単な露出のランプも光り、シャッターも切れました。ポケットカメラでありながら本格的な一眼レフなので、ミラーがリターンしているパタッという音がします。こんなに小さいのにですよ。

明るさによってスピードも変化しているようなので、フイルムさえあれば今でも使えそうではあります。

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結構しっかりしたフラッシュです。本体から外した接点の蓋を取り付けて収納できるあたりにペンタックスの本気を感じますね。レンズキャップも小ちゃいけどちゃんとペンタックスのキャップそのもの。

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本体に対してやけに大きいフラッシュが、小さくても実用性を犠牲にしていないペンタックスの誠実さを表しています。

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よく比較されるPENTAXQとのツーショット。こうしてみるとQよりずっと小さいことがわかりますね。

終活中でカメラを整理している、と言いましたが、このような小さなカメラは大して場所も取らないし、何より空シャッターを切るだけでも一眼レフ特有の感触が心地良く、これからもずっと持っておきたいカメラのひとつなのです。