こんばんは、鬼と福の神です。
今日は土曜日で、節分の日でしたね。節分といえば最近では豆まきのほかに「恵方巻」という巻き寿司がいつの間にか定着したようですが、これっていつから流行りだしたのですかね。私が知らなかっただけで古来からある風習だったのでしょうか?(面倒なので調べていませんが)
子供時代を過ごした三重県桑名市には「大福田寺の節分祭」というのがあって、このチラシが毎年ずっと新聞チラシで入ってくる。私の知る限り50年以上前からほぼ変わらないこの意匠、お面にするには薄すぎる紙。ゴムを通す耳もなし。我々地元民は目が慣れてしまっているけど他地方の人には珍しいのではないでしょうか。
私が育った環境では節分=豆まき という記憶しかなく、幼稚園などで鬼のお面を製作し、家で父親にかぶらせて、この日ばかりは厳しい父へ日頃の恨みを、と言わんばかりに豆を投げつけ…という記憶があるんだけど、今思えば亡き父はプライドの高い人だったから、いかに子供のためとはいえ鬼のお面をかぶって鬼役とかやったかは疑問。自分の中で作られた記憶かもしれません。或いは酔っ払ってふざけていたか。
そんなわけでうちでは節分にお寿司は食べなかったと思うんだけど、妻の家(まあ場所は今いるこの家なんだが)では、恵方巻とか丸かぶり、なんていう風習はなかったものの巻き寿司は食べていたそう。中部〜関西あたりの伝統だったのかしら。
ともかく今日は節分。子供たちが家にいた頃は、世間並みに豆まきをしたり(鬼役はなし。私がリーダーとなり、わざとらしく「鬼ハー外!」などと胴間声を張り上げて玄関の内外へ少量の豆を撒く)、その頃にはすでに流行っていた恵方巻きを、恵方に向いて無言で食べたりとか。ただし、スーパーなどで売っている恵方巻というものはものすごい太巻きで、無言のまま一気に食べるのは大人の私でも無理。一応形だけ齧って、あとは輪切りにして食べていました。この時期はスーパーも強気の値段をつけていて、イクラやエビといった高級食材が使われているので一気喰いはもったいない。
さて先ほどからの写真はじつは節分とは関係ない、韓国の巻き寿司「キンパ」なのですが皆さんはご存知でしたか?私は恥ずかしながら今までその名すら聞いたことがなかったんだけど、妻によると韓ドラによく出てくるのだとか。日本のお寿司のようにちょっと改まった感じではなく、日常的によく食べられている、日本におけるおにぎりのようなものらしい。
去年まではそれでもスーパーで恵方巻を買っていたんだけど、今年はもういいか、と妻が生協で買ってあったのがこの「キンパ」。例によって発音を調べると「キ(ム)パ(プ)」となるようだ。ごま油風味の牛焼肉が巻いてあり、ご飯は酢飯ではなく普通のご飯。確かに、味は肉入りおにぎり、という感じでした。お寿司という感じはしなかったけどまあ美味しかったです。
〽️だーいふーくでーんじーのせーつぶーんはー、という唄を唄いながら福の神と鬼の扮装をしたお寺の関係者が練り歩くのも昔からの慣わし。学校の窓からも見えて、わくわくしたものでした。ただし当時はものすごい人出で、子供など蹴散らかされて豆などほとんど取れなかった。また昔は豆まき前に歌謡ショーのような出し物があって、ある年は(ブームが過ぎた後ではあったものの)あの「フィンガーファイブ」のアキラ君が(単独で)出演したこともあったのですよ。当時の桑名市はなかなか熱かったのよ。
今回は「キンパ」と節分祭のチラシから一話書きました。前々回、しもた屋使用カメラの話の続きは現在構想中。お楽しみに!(書く書く詐欺?)