しもた屋ANNEX

カメラと平凡な日常と

三重県桑名市「花乃舎(はなのや)」の和菓子

急に寒くなったので、冷え性の私には辛い季節です。寒暖の感じ方は人それぞれとは言うものの、どうも世の中私よりも寒さが平気な人ばかりのようで、職場でもこの寒いのに窓を開け放っている馬鹿者がおる。何を考えとるんだ、クソ婆あ!と打ちのめしたくなるのをグッと堪えて、こっそり窓を閉める、もしくは比較的暖かい場所を探して移動する、というのを繰り返していました(暇か)。

 

 

それは冗談として🤭

 

ほんと、いい季節というのは短いもの。この夏から秋は忙しかったこともあって、紅葉狩りだとかコスモス畑だとか、秋らしいことを何一つしないままもう冬。写真撮影にも行けていません…

 

 

そんな中で先日いただいたのがこちらの和菓子でした。

 

f:id:SHIMOTAYA:20241121193023j:image

「梢の錦」という名前だそうです。紅葉のイメージでじつに秋らしい🍁

同じ名前の和菓子はあちこちにあるみたい。晩秋の季語なんですって。

 

f:id:SHIMOTAYA:20241121193737j:image

f:id:SHIMOTAYA:20241121193806j:image

こちらは三重県桑名市の老舗和菓子店「花乃舎」謹製。見た目も美しく、餡に小豆が甘すぎず上品なお味でした。

 

私は小2〜高3まで桑名市に住んでいたことがあり、花乃舎のお菓子は頂き物でよく家にありました。桑名はかつては城下町(初代藩主はあの本多忠勝)だったので江戸時代から続く老舗がいくつもあり、和菓子店の花乃舎もかなり歴史の古いお店のようです。

 

 

思い出に残っているのは、桑名名物の蛤を模ったお汁粉、その名も「蛤しるこ」。

 

f:id:SHIMOTAYA:20241121194721j:image

ホームページより。

 

 

 

お湯をかけるとお汁粉になるというもので、蛤型の部分がふやけてお餅のようになって、子供心にしゃれているなあ、と感心したものでした。

 

で、その頃に目にしていまだに覚えているのが同店の包み紙に書かれていた句なのですが

 

「なかくひひはなのやのなはひひくかな」

 

という句が円を描くように印刷してあるのね。最初何かの呪文かと思ったんだけど、後に意味に気づいたときにはなるほど!と膝を打ちました。

分かります?

 

 

 

これは回文で、濁点を補って読むと

 

ながくひびはなのやのなはひびくかな

(永く日々、花乃舎の名は響くかな)

 

と読めますよね。

 

インターネットもない昔の話で、勝手にそう思っただけなのですが、たぶん正解だと思っています。

 

ところが検索してもその句が見つからず、もう使ってないのかな…と思ったのですが、

 

f:id:SHIMOTAYA:20241121201122j:image

ホームページのカステラの写真の中にありました!

 

f:id:SHIMOTAYA:20241121201224j:image

包装紙ではなくシールに印刷されていたんですね。

 

というわけで秋の話からずいぶん逸れましたが、桑名で過ごした子どもの頃を思い出して懐かしさが込み上げてきました😂

 

本日はこれで!