しもた屋ANNEX

カメラと平凡な日常と

長年通ったヘアサロン

大体毎月一回のペースで散髪に行きます。今日がその日で、床屋に行ってきました。

 

今回の写真は昨日庭で撮影したものの残りで、今回の内容とは無関係です。

 

以前ある美容院に10数年通っていたのですが、1年ほど前から店を変えようと他の美容院をいくつか試して、ここ数回は今行っている別の理髪店に落ち着いています。

 

 

それほど長く通っていたのに何故に店を変えたのかというと、一つには店主がだんだん年をとるにつれて、あまりやる気がなさそうになってきたこと。

通い始めた頃はお店もきれいに整えられていて、若い美容師さんや見習いの人もいて、店内は活気があった。ところが、いつからか若い従業員が1人また1人といなくなり、最近では店主と店主の奥さん、の2人だけでやっておられました。

 

 

お客も減って予約はいつでもガラ空き、まあ空いているのは客としては有り難いので、それからも長らく通っていたのです。

 

 

長い付き合いになるにつれてカットも適当な感じになり、話し方も友達みたいにぞんざいになってきたり、店の自動ドアが壊れていても直さず手動になったままだったり、節約のためか店内の照明が半分しかついていなかったりと、だんだんとオンボロ感が漂うようになり、いつ閉店すると言い出してもおかしくない感じになっていました。

それでも、月に1度そこに行って気さくなご主人と話し、髪を切ってもらうのは楽しかったのです。店主、歳はとっていたとはいえ長身・スリムで陽気なお洒落親父という感じで私は好きだったので、まさに後ろ髪を引かれる思いが今でもしています。

 

 

でも決定的になったのは、そのご主人がコロナ禍の真最中でも、決してマスクをしないことでした。

まあ新規の客はほぼ来ないし、店内が「密」になることもなかったのですが、仮にも人の頭髪に触れ、顔をお客の間近にする仕事。そこはきちんと対策するべきでした。私もさすがにまずいだろうと思い(当時は当局もピリピリしており、あちこちで指導が入ったりしていたので)、なるべくやんわりと伝えようとしたのですが、大丈夫。何をしても罹るときは罹りますよ。なんて呑気なことを言っていました。そういう店主の大らかなところが魅力といえば魅力だったのですが、私もコロナ以前に一度肺炎に罹って一月入院して生死を彷徨ったことがあり、呼吸器系に不安がある身。まして不特定多数と接触する職業の人であることを思うと、正直言って不安で仕方なかったのです。

店主の人柄が好きだったのでとても残念だったのですが、店を変えることにしたのでした。

 

 

スマホアプリのなんとかビューティー、とやらでいくつかの美容院を試してみましたが、美容師さんが若すぎて話しにくかったり、女性客がメインだったり、やけに空いていると思ったら設備がショボかったりと碌な店がないのですが、田舎なのであまり選択肢はない。そんな時たまたま見つけたのが今日行ったヘアサロンだったのでした。

 

 

そこは一見美容院のようでいて実は理容院、つまり床屋で、客は男性ばかり。やはり夫婦でやっており、店内には有線のジャズが流れていて、それがまた私の好きな年代の曲ばかり。

床屋の良いところは顔剃りとマッサージがあることで、今朝も猫ちゃんに起こされて寝不足だったためか、奥さんに耳かきしてもらいながら気持ちよくて寝そうになってしまいました。

 

 

前の美容院のご主人、数少ない常連客だった私が来なくなって心配してるかな・・・

いや、あの人のことだから楽天的に、今日も陽気に仕事中にお孫さんのお守りをしたりして、元気にしてることでしょう。

またいつか、会えたらいいな。その時はお互い好きな酒でも飲みながら語り合いたいものです。

でも自動ドアは直したほうがいいかもね。