このところオリンパスのカメラの話題が続いていますが、つい数ヶ月前まではいわゆるフルサイズのデジタル一眼を中心に使っていて、オリンパスのデジタルカメラは実は持っていませんでした。
でも、フィルムカメラはオリンパス機を何台が持っていまして、どれもお気に入りなのでなかなか手放せません。ただ前にも書いたように、フィルム代ほか諸々のコスト上昇により、今はほとんどフィルムを消費しなくなってしまいました。
以前書いていた他のブログからの流用になってしまうのですが、私が小学生の頃に買ってもらった最初のカメラが今回のタイトルである、オリンパス トリップ35というカメラだったのです。
当時はオリンパスペン(もちろんフィルムカメラの)に代表される、ハーフカメラが大流行でした。このトリップ35は、ペンの35mm判といった成り立ちで、ハーフではなかったのですが、撮像面がハーフの2倍(当たり前)なので写りが良く、かなりのロングセラーだったようです。
レンジファインダーなどはなく、ピントはリング周りの山(遠景)とか人(ポートレート)などのマークで合わせます。レンズは40mm/f2.8。
意外なほどよく写るんです。場所は京都府の浄瑠璃寺。本堂は国宝、石灯籠は重要文化財だそう。
買ってもらった頃は何でも定価販売が当たり前の時代で、たしか14,000円だったと記憶していたのですが、調べてみたら定価14,800円とありました。800円の違いは、私の記憶違いか、あるいはカメラ店のおじさんが気持ち値引きしてくれたのかもしれません。いずれにせよ当時としては結構な高額で、子供だった私一人のというよりは家族の共有品みたいになっていた気がします。
大人になるまでの長い間に、そのカメラは誰かがどこかになくしてしまって、今手元にあるのは後に(平成の初め頃)東京上野のカメラ屋でジャンクコーナーにあったものを格安で手に入れたものです。買う時に店主に見てもらい、正常に使えることを確認してから購入したことを覚えています。
以前のブログからの流用なので古い写真です。
セレン式露出計で電池要らず、光量不足の時は例の「赤ベロ」が出てシャッターが切れないという素晴らしい設計です。
若い人の間でまたフィルムカメラが静かなブームだとか。これがもっと大ブームになって、またフィルムが安く売られるようになるとか、やっぱり夢物語ですかねー。